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ヨーヨーを買えなかった話

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はじめに

最近、気になるヨーヨーがいくつかあった。

1つはatomos projectのNoma.というヨーヨー。これは例のタカツツカサさんのコラボモデル(?)みたいで、発売から1時間弱で売り切れた。ぼくは買えなかった。ショッピングモールで家族と買い物をしてたら、発売時刻をいつの間にか過ぎてしまったのだ。しまった!と気づいた時には時すでに遅し。発売の1時間半後にショップを見たら在庫が一つもなかった。「激しい争奪戦になるだろうが不人気カラーであればなんとか買えるのではないか」とタカを括っていたが、明らかに読み違えていた。

もう1つは詳細は伏せるが、新しいブランドのヨーヨーで70ドルくらいの価格だった。ドルで書かれているとよくわからんなーと思ったけど、いま1ドル150円くらい?だから、1万円ちょっとくらいの値段かな。別に安くはない感じ?

どれくらいの数を用意していたのかは不明だが、こちらも発売から数日後に見たら完売していた。もちろん、ぼくは買えなかった。悲しいが、新しいブランドの商売の滑り出しが上手くいった(ように観測される)のはいいことだ。ケチなぼくのお財布事情的には買えないくらいがちょうどいいのだけど、どちらもそのうち再販されることを期待したい。

最近気づいたこと

何気なく、yoyorecreationのショップで70ドルくらいの値段のヨーヨーを探してみた。そしたら「モノトーン」が57ドル、日本円で8800円だった。あれ?これ、めっちゃ安くない?この値段ならちょっと欲しいぞ。

モノトーンはトニー・シェッツ選手のシグネイチャーヨーヨーである。トニー・シェッツ選手はもともと「トーン」というバイメタルのシグネイチャーヨーヨーを使っているのだが、「モノトーン」はトーンのモノメタル版、つまり、モノトーンはトーンよりもお求めやすい価格の商品になる。

ただし、商品説明には「単なるトーンのアナザーバージョンにとどまらない単一素材の良さを生かしたヨーヨーが出来上がりました。」と書かれている。単なる廉価版じゃないぞ、ということらしい。正直に言うと、ぼくは「モノメタルの良さ」ってよくわかんないんだけど、なんとなく良さそうだ。

さて、モノトーンというヨーヨーを改めてじっと眺めてみたのだが、新たな発見というか、ピンと来るものがあった。もしかしたら、ぜんぜん的外れなこと言っちゃうかもしんないけど、せっかくなので書いておこう。

ぼくの考察によると、モノトーンはyoyorecreation初期の名機種スレイプニルの幅広版、もしくは現代版っぽいね。触ったことないけど、たぶんそう。スレイプニルっぽいモノメタルのヨーヨーって、いまのyoyorecreationのラインナップにほかにないみたいだし、うん、いろいろ腑に落ちる。

モノトーンの糸が当たる側のボディ形状は、2014年版のスレイプニルに瓜二つだ。モノトーンはスレイプニルよりも少し幅が広がっているけども、外側の形状はかなり似ている。リムの内側の形状がだいぶ違うようにも思えるけど、これは幅と素材と時代の違いということで理解できる範疇の差だ。

スレイプニルは素材がA7075だったと思うけど、いまのyoyorecreationはほとんどの機種がA6061のはず。A6061のほうが比重がすこし軽いから、その分、肉を厚く盛らないといけない感じになる。また、現代のヨーヨーはひと昔前のヨーヨーと比べて幅が広く、直径が小さめになっている。このとき、昔のスレイプニルと同じように、カクっとしたリム形状にしちゃうと、きっと重くなりすぎる。だから、すこしなだらかにしてあげたほうが良い……みたいな感じかな。

ほかにも細かい部分で違いがあるかもしんないけど、そういうのは一旦おいておくことにして……ぼくとしては「モノトーンは現代版スレイプニル」と捉えておくことにした。ぼく的にはいままで全く注目してなかったヨーヨーなんだけど、「実はこれ、現代版スレイプニルなんです」って言うなら、モノトーン、良いかもね。となると、A6061とは言えど、8800円って安いな。

でも、よく考えてみたら、スレイプニルの廉価版とみなされていたリベリオンの「キリン」が6000円くらいだったっぽいので、モノトーンの価格は妥当かもしんない。円安の影響とか、インフレの影響とかがあるので。

ぼくは「チタンはいいけど、A7075ってあんまり好きじゃない派閥」なので、むしろ、スレイプニルよりもモノトーンのほうが良い可能性がある。旧バージョンのモノトーンはかなり重そうなので、そっちは合わないと思うけど。

参考までにこの記事に出てきたヨーヨーの機種比較表の画像を置いておきますね。

この記事に出てきたヨーヨーの機種比較表

考察の裏付け

上の考察を裏付ける話を少ししておく。モノトーンはトーンのモノメタル版なのだけども、なんの動画だったか、YouTubeでのキドケンゴオーナーの発言によると、トーンはイネビタブルの幅広版と考えても良いそうだ。そして、イネビタブルはイネビタブルはスレイプニルベースの形状のバイメタルヨーヨー。これらの内容を紐づけると、モノトーンは幅広版スレイプニルと解釈することができる。

ぼくはトーンもモノトーンも持っていないけど、イネビタブルと初期版のスレイプニルは持っている。どちらも良いヨーヨーだ。イネビタブルはイマイアラタ選手のシグネイチャーヨーヨーで、yoyorecreationのバイメタルヨーヨーの中で最も万人向けのスペックである。イネビタブルはスレイプニルの形状とyoyorecreationの伝統を受け継いだ、最もyoyorecreationらしいヨーヨーの一つだ。

そういうことをつらつら考えていたら、モノトーンが欲しくなってきたのだけど、年末年始に各メーカーが色々と新しいヨーヨーを出してきたため、結局、買えずにいる。この年末年始は各社の販売競争がえげつなかった。ヨーヨーって再販されないこともあるから一期一会なんだけど、欲望のままにヨーヨーを買ったら破産してしまう。それが最近の悩みの種である。

ABOUT ME
ケンヂ博士
高橋 健治。某工業高専出身のアラフォー工学博士。 東北生まれのエセ関西弁話者。研究者として日系メーカーに10年以上勤務。数学、制御工学、電気工学、パワエレ、プログラミング、ヨーヨー、将棋などがそこそこできるマルチプレイヤー。大阪府の端っこで、お嫁様+2人の娘たち+4匹の金魚.etcと暮らしている。

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