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エスカレーターとブッダとナウシカの話

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これはただの日記です。最近、読んだマンガについて。

エスカレーターの話

先日、ある大きな駅の登りエスカレーターが2つ並んでいるところで、隣のエスカレーターのほうがスピードが早いことに気づいた。あまりエスカレーターの速度差について意識することはないので、ちょっと面白かった。

エスカレーターにはたしか誘導電動機というタイプのモータが使われているはず(もしかしたら別の種類のモータを使っている会社もあるかもしれないけども)。誘導電動機は負荷(平たくいうと乗っている人数)によって速度が自動的に変わる性質がある。人がたくさん乗ると回転子がすべって動きがゆっくりになるのだ。なんとなく機械っぽくないというか、人間的な感じがする。

産業界では誘導電動機のほかに同期電動機というのもよく使われている。同期電動機は非人間的かというと、あいつはあいつで不安定なところがあって、なんだかんだ可愛げがある。ぼくは不安定なものが好きなのだ。

ブッダの話

そんなことを考えながら移動していると、ある駅の改札の前に手塚治虫のキャラクターが描かれていた。

そういえば最近、古い漫画をいくつか読んでみているのだけど、手塚治虫の「ブッダ」の序盤が面白すぎてビックリした。手塚治虫は漫画の神様と評されることがあるが、漫画の黎明期にこんなハイレベルの作品を作ってしまったのはただただ驚愕である。ただ、いまの時代、宗教をテーマにしたマンガを描くのはNGな感じがする(ぼくは漫画家ではないので、ほんとうにNGかどうかはわからない)。昔だから描けたのかもしれない。

ブッダが悟りを開いたあとの中盤以降は「なんだか説教くさいなぁ」とか「意味わからんなぁ」という印象になってしまったのだけど、序盤はマジで神がかった面白さだったね。

いろんな文化を眺めてみると、黎明期の時点ですごいレベルに達してしまう天才みたいな人がよく現れる。「え?マジで?この時代にこんなことやってたの?」ってビックリするやつ。西洋哲学で言うと古代ローマの五賢帝の1人、マルクス・アウレリウスとか、競技ヨーヨーで言うと2002年世界大会のユウキ・スペンサーとかね。手塚治虫はいま見ても色褪せない、すごいレベルの天才だって再認識した。

ナウシカの話

ちなみにだけど、同時期に「風の谷のナウシカ」の原作本を買ったりしたんだけど、まだそっちは読めてない。電子書籍じゃなくて紙の書籍なので、本を開くタイミングが取れないんだよね。

「風の谷のナウシカ」はスタジオジブリの映画が有名だけど、原作は宮崎駿が描いた漫画なんだよね。しかも、漫画の序盤の一部だけしか映画化されてなくってウンヌンカンヌン……ってナウシカ原作が好きな人は早口で一生懸命説明するんだけど、難解な話なのでいまいち伝わらない。

ナウシカ原作本はぼくも昔、一度読んだことあるはずだけど、あまり理解できなかった記憶がある。いま見たら味わいが変わるんじゃないかって、ちょっと楽しみにしてる。

おまけ

「推しの子」が完結した。最終巻の16巻を発売日に読んだ。個人的には「もう少し救いのある終わり方はなかったのだろうか」と思ったが、もともとぼくのようなオッサンをターゲットとしたマンガではないだろうから、まあええか。

ABOUT ME
ケンヂ博士
高橋 健治。某工業高専出身のアラフォー工学博士。 東北生まれのエセ関西弁話者。研究者として日系メーカーに10年以上勤務。数学、制御工学、電気工学、パワエレ、プログラミング、ヨーヨー、将棋などがそこそこできるマルチプレイヤー。大阪府の端っこで、お嫁様+2人の娘たち+4匹の金魚.etcと暮らしている。

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