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わたしが分割キーボードをオススメする理由

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この記事ではわたしが分割キーボードをオススメする理由について書きたいと思います。

分割キーボードとの出会い

わたしがはじめての転勤+部署異動を経験した2018年ごろ、わたしは慢性的な肩こりや頭痛に悩まされていました。当時のわたしは33歳か34歳でまだまだ若者と呼べる年齢だったのですが、仕事の疲れとストレスで身体と心がボロボロになっていたのです。

そもそもわたしは子供の頃から「姿勢が悪い」と言われてきました。巻き肩、猫背、O脚、ガニ股、扁平足の全てに該当していたのです。最近はそれにストレートネックと反り腰が加わって、一気通貫、すごいことになっているわけですが、それくらい姿勢が悪い人が長年に渡って長時間のデスクワークを続けていますと、偏頭痛、ドライアイ、眼精疲労、首や肩のこり、足膝の痛みなどなど、身体のあちこちに不調が出てきます。当時の仕事は精神的ストレスも多く、それが首や肩のこりをますます悪化させていました。整体や鍼治療なども試しましたが、そういった対症療法にはあまり効果はありませんでした。

そんなときに出会ったのが、 Mistel(ミステル) 社の分割キーボードBAROCCO MD600(JIS配列)でした。

新時代のキーボードに挑戦する。多様性のあるメカニカルキーボードを提案し、作業・仕事の効率を上げる。キーボードを分割するエルゴノミクスの考えで、姿勢を整え、肩や首などの疲労を軽減。長時間の作業用・仕事用に左右分離型メカニカルキーボード。

https://archiss-keyboard.jp/collections/mistel

キーボードが真ん中で2つに分かれているので、こういったキーボードは「分割キーボード」とか「左右分離式キーボード」と呼ばれています。量産品としては珍しい構造だと思います。

分割キーボードのメリットは、肩を開いた自然なフォームでタイピングができ、肩こりを緩和できるということです。

わたしは↑の写真くらいの開き具合で使っています。

分割キーボードは部品点数が増える都合上、通常のキーボードよりも高額です。それまで、わたしは「キーボードなんて文字さえ打てればなんでも良い、仕事のために高級キーボードを買うなんてあり得ない」と思っていました。しかし、肩こりが緩和するのならばと、わたしはワラにもすがる思いで、このキーボードを購入しました。

購入後、JIS配列版のMD600をしばらく使ってみたところ、「長時間タイピングするなら、分割キーボード以外あり得ない」という気持ちになりました。普通のキーボードを使うと肩が窮屈で、どうしても肩に力が入りがちなのですが、5cmか10cmかだけでも腕先を開くとかなり違います。わたしはデスクワーカーの中でもタイピング時間が多いほうなので、作業姿勢が楽になるという分割キーボードのメリットがとても魅力的でした。「作業姿勢がちょっと楽になる」ということはちっぽけなことに思えるかもしれませんが、1日に何時間もパソコンに向かう生活をこれから何年も続ける人であれば話は別です。小さなことの積み重ねがデスクワークの疲労度を大きく変えるのですから。

また、MD600は分割キーボードということを抜きにしても、数千円台の低価格キーボードと比べると、あきらかに上質なタイピング体験が得られるキーボードです。金額はその分、お高い(2万円近い)のですが、それに見合った価値があると思います。

残念ながら、「MD600のおかげで肩こりが完治した!」ということは無かったのですが、だいぶマシになったと思います。半年くらい使った後、自宅用にもう1個ほしくなり、2台目を買いました。職場用は茶軸、自宅用は静音赤軸にしました。それくらい気に入ったキーボードだったのです。

ケンヂ博士
ケンヂ博士
初めてのメカニカルキーボードとして、MD600はええ経験やったで。
お嫁様
お嫁様
でも、肩こり改善効果に過度の期待はしないほうが良いかも。

BAROCCO MD600のメリット・デメリット

わたしが思うに、MISTEL BAROCCO MD600の良いところは以下の通りです。

  1. 分割キーボードなので、作業姿勢が楽である。
  2. メカニカルキースイッチ(Cherry MX)の打ち心地が気持ちいい。
  3. 使用頻度の低いキーが省かれた「60%サイズ」が心地よい。
  4. キーキャップの印字が黒色で、主張しすぎないのが良い。
  5. オーソドックスなキー配置(ロウ・スタッガード)なので、通常のキーボードからスムーズに移行できる。
  6. Nキーロールオーバーなのはもちろん、6キー以上の同時押しが可能。
  7. ハードウェアマクロ機能で、キー配列を変更できる。
  8. 筐体の静音設計が適切になされていて、ストレスなく使用できる。特に静音赤軸版は静か。

MD600は機能面もデザイン面も優秀で、ほんとうに良いキーボードだと思います。

ただし、悪いところもあります。わたしが思うに、MISTEL BAROCCO MD600の難点は以下の通りです。

  1. JIS配列版はファンクションキーの初期位置がひどい。
  2. ハードウェアマクロが使いづらい
  3. キースイッチが回路基板に半田付けされており、キースイッチ故障時の交換作業が煩雑。
  4. マイクロUSBの端子が脆弱すぎて、ケーブルの脱着がストレス。
  5. もうすでに生産終了している。

ただ、デメリットもあるとは言え、わたしにとっては愛着のあるキーボードです。「壊れるまではずっと使っていきたい」とそう思っていました。

ケンヂ博士
ケンヂ博士
もう生産終了してるのが残念やな。
お嫁様
お嫁様
ほかに良い分割キーボードは無いのかしら?

おすすめの分割キーボード

ここでは、2024年4月時点で購入しやすいオススメの分割キーボードを2つ紹介します。

MISTEL BAROCCO MD770(JIS配列版)

MISTELはMD600(JIS配列版)以外にもたくさんの種類の分割キーボードをリリースしています。JIS配列を使いたい方には、MD770(JIS配列版)がオススメです。発光機能があるタイプと無いタイプがありますが、そこはお好みでどうぞ。

 

MD770

なお、MISTEL製品はマイナーなので、一般的な家電量販店の実店舗ではあまり販売していないと思います。Amazonなどの通販サイトでのご購入をご検討ください。

FLICO  Majestouch Xacro M10SP 日本語配列

FLICOのMajestouch Xacroも分割キーボードとしては良心的な価格なので、おすすめできます。大手キーボードメーカーが作ったキーボードなので、品質面も安心です。FLICOは大手キーボードメーカーなので、家電量販店などの中にはFLICO製品の展示をしているところもあると思います。実際に触ってみると品質の良さがわかると思いますので、ぜひ触ってみてください。

 

Xacro M10SP

まとめ

この記事では、「わたしが分割キーボードをおすすめする理由」について説明しました。その理由は2つあります。一つは「作業姿勢が楽になること」、もう一つは「分割キーボードであることを抜きにしても、上質なタイピング体験が得られること」です。

ただ、キーボードの良し悪しの評価は個人の趣味嗜好に大きく左右されるため、完璧なキーボードというものに巡り合うのは大変です。もっともっと良いキーボードが欲しい貴方は「自作キーボード」の世界に足を踏み入れてみるのも良いかもしれません。自作キーボードのことについてはいずれ別の記事でお話ししたいと思います。

ABOUT ME
ケンヂ博士
高橋 健治。某工業高専出身のアラフォー工学博士。 東北生まれのエセ関西弁話者。研究者として日系メーカーに10年以上勤務。数学、制御工学、電気工学、パワエレ、プログラミング、ヨーヨー、将棋などがそこそこできるマルチプレイヤー。大阪府の端っこで、お嫁様+2人の娘たち+4匹の金魚.etcと暮らしている。

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